| 投稿元記事: 無題 投稿者:うさねこ 2006年10月15日(日) 12時24分31秒 「指導教科」読ませていただきました。私も塾や家庭教師のアルバイトしていたことがあるので、おっしゃること、非常によくわかります。思い出すのは、ヨーロッパの哲学者たちですね。18世紀のヨーロッパの大学教師稼業は実は今より厳しく、私講師といって、常勤講師でも給料はゼロで、聴講生の入金で賄われていたそうです。生活なんてできませんから、家庭教師をやる。ヘーゲルは37歳、カントは46歳まで正教授になれず、家庭教師や図書館の契約事務員のアルバイトをしていました。両者とも裕福な家とはとてもいえず、働かなければとても食えませんでした。はっきりいってフリーターですね。ところが大人物というのは逆境をプラスにしてしまうんですね。ヘーゲルもカントも、何でも教える(=何でも勉強しなければならない)家庭教師の経験を、見事に後年の哲学の完成に生かしています。多くの専門家は、彼らが昇進に恵まれて、早くに教授になったら、頭が専門的に狭くなってしまい後年の大著は完成しなかったろう、といっています。大思想家を生み出した背景には、今の日本より厳しい大学昇進の事情に加えて、何でも教えなければならないアルバイトの事情が関係していたんですね。 |