投稿元記事: 難民支援活動報告 投稿者:宮田英孝 ????年06月17日(月) 21時57分02秒 私は「宮田律ゼミ」4年生の宮田英孝です。 この度は、昨年11月末から現4年生が主体となって進めてまいりましたアフガン難民支援活動の近況報告をさせていただきます。 先日の6月15日(土)、私を含め「静岡県立大学アフガン難民支援の会」のメンバー3名は、島田市を訪れ、アフガン現地の復興を支援する島田市在住のアフガン人医師、レシャード・カレッド氏に10万円を寄付しました。 レシャード氏は、現地を医療・教育面で支援する非政府組織(NGO)「カレーズの会」の理事長を努められ、アフガニスタン復興の支援活動を精力的に行われている方です。 レシャード氏と約1時間お話をさせていただきましたが、同氏が先月、現地を視察した時の様子の写真を見せて状況を説明してくださいました。その写真は学校を写したもので、子供たちは我々日本人からみると廃墟ともいえる壁の崩れた建物で勉強をしています。もちろん、机やイス、ノート、鉛筆といったものはありません。石を積み重ねてその上に座ったり、地べたに直に座って勉強しています。日本の豊かな教育環境と比較すればそのギャップは非常に大きいものです。 そして、その生活環境のギャップが復興支援において、「すれ違い」を生じさせていることもあります。レシャード氏との話の中で、同氏が一番強調していたのは「復興支援にあたって重要なことは、アフガンの実情に見合った支援がなされることである」ということです。支援国のスタンダードで支援をするのではなくて、今のアフガンにとって一体何が必要なのか、アフガンの目線に立ち、その実情に見合った支援をしなければならないのです。例えば、学校が全体的に不足し、これから新しい体制で国家再建を進めてゆくという中で、日本のような5階建ての立派な学校は必要なく、ただ風雨が防げ、勉強ができる建物とイス、机、筆記用具があれば十分なのです。また、同じ復興予算でも5階建ての学校を1つ建設するより、既述のような学校を数多く建設する方がアフガンの子供たちにとって最適なことなのです。 このように、日本をはじめ先進国とアフガンの経済・社会環境は同一のものではなく、先進国のスタンダードではなく、アフガンのスタンダードで物事を見た上で、支援をしていかなければなりません。しかも、その支援は一時的なものではなく、長期的に関心を持ち、継続性を持って行われてゆかなければならないことも重要な点です。そのためにも、レシャード氏も何度もおっしゃっていましたが、実際に現地に赴き実情を見て、必要な支援とは何か、と考えることも大切なことではないでしょうか。 最後に、これまで私たちの活動に協力してくださいました多くの皆様には心からの感謝を申し上げます。誠にありがとうございました。5月までに寄付金計53万円余りと100名以上の方から毛布や衣服などの物資をいただきました。上記のように、このような活動は継続性が重要であると考えておりますので、今後も活動を続け、我々の代から下の代へと活動を継承していきたいと思います。誠に勝手なお願いですが、今後とも「静岡県立大学アフガン難民支援の会」へのご支援・ご声援をよろしくお願いいたします。 |